ツール・シート
1商談1ページ(いちしょうだんいちページ)
今日の仮説・採れた事実・断り文句と翻訳・課題強度スコア・チェックリスト10の充足・仮説の更新・次のアクションの7項目を、商談当日中に10分で書く検証ログの書式のこと。
更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。
1商談1ページは、本書が第8章で示す検証ログの書式です。商談当日中に10分で書きます。項目は①今日の仮説(商談前に書く)、②採れた事実、③断り文句と翻訳、④課題強度スコア(3軸各0〜2点、4点以上が本命仮説)、⑤チェックリスト10の充足、⑥仮説の更新、⑦次のアクションの7つ。紙でなくてよく、チームの誰もが見返せる場所に残します。
重視する理由は、商談を「検証装置」として使うためです。感想は書いた瞬間の見方しか残りませんが、事実は後から何度でも解釈し直せます。主役は受注案件ではなく失注案件で、断られた商談のログが10件溜まれば「どの断り文句が、どのセグメントに偏って出るか」という仮説が詰まるとされます。
運用では、議事録はAIに任せてよいが、核心である「翻訳」と「仮説の更新」は自分で書くことを勧めています。第12章では「商談の未設計」の打ち手として挙げられ、終章の行動③(直近で断られた商談を1件だけ記録する)はこの検証ログを1件書くことに当たり、その記録が「資産」の1枚目になります。
本書での位置づけ
初出は第8章の図8-①(P189)で、回路図に「当日中に1商談1ページで記録」とある。本文の説明は「事実を正しく記録する技術」(P200〜201)で、図8-③がフォーマットと記入例。第12章(P282)の「商談の未設計」の打ち手、終章の「最初の一歩チェックリスト」③で再登場する。
本文より
「そして、商談の記録は「1商談1ページ」の検証ログにまとめてみてください。紙である必要はまったくありません。」(第8章)
「大事なのは、このログは受注した案件を記録するためのものではないことです。むしろ、主役は失注した案件です。」(第8章)
関連用語
独自用語
検証装置
(けんしょうそうち)
新規事業の商談を、売上をつくる場であると同時に、オフィスの中では手に入らない顧客の「事実」を採取する場として設計・運用する考え方のこと。
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チェックリスト10
(チェックリストテン)
商談で確認すべき10項目をBANT-CHのカテゴリと対応させて一覧にし、★印の3項目を「最小3項目」として、毎商談の直後に課題仮説を更新するために使うチェックリストのこと。
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断り文句の翻訳表
(ことわりもんくのほんやくひょう)
「予算がない」「忙しい」などの定型の断り文句ごとに、考えられる背景(商談で確かめる仮説)と、その場で確かめる質問を対応づけた表のこと。
ルール
感想ではなく事実
(かんそうではなくじじつ)
商談の聞き取りと記録において、「反応良好」といったその場の解釈(感想)ではなく、顧客の発言の引用・観測した行動・過去の支払いなどの事実だけを扱う本書の規律のこと。
図版・フレーム名
最初の一歩チェックリスト
(さいしょのいっぽチェックリスト)
終章の図13-②で示される、読後すぐに実行する3つの行動のこと。会うべき人を一人だけ実名で書き、連絡を一件だけ送り、断られた商談を一件だけ一枚に記録する。
ボトルネック
商談の未設計
(しょうだんのみせっけい)
第3期 開拓期に起きやすい3つのボトルネックの1つで、誰に・何を・どの順で進めるかという受注までのプロセスが設計されず、記録にも残っていない状態のこと。
FAQ
1商談1ページには何を書きますか。
今日の仮説、採れた事実、断り文句と翻訳、課題強度スコア、チェックリスト10の充足、仮説の更新、次のアクションの7項目です。図8-③には、中堅製造業の品質保証部門を例にした記入例が載っています。
受注した商談だけ書けばよいですか。
いいえ。本書は「主役は失注した案件」と明言しています。断られた商談のログが10件溜まれば、どの断り文句がどのセグメントに偏って出るかという仮説が見えてくるためです。
出典: 『ゼロイチ営業』(中山健彦・株式会社MarchOn)。更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。引用は1ページあたり2件まで。