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期
第1期 検証期(MVP1)(だいいっき けんしょうき)
6つの期の最初の期で、最小限の試作(MVP)を使い、その課題に困っている人が実在するかを確かめる段階のこと。問いは「顧客は本当にいるか」。
更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。
MVP1
第1期 検証期(MVP1)とは、6つの期の最初の期で、最小限の試作(MVP=Minimum Viable Product)を使い、その課題に困っている人が実在するかを確かめる段階です。問いは「顧客は本当にいるか」。卒業条件は、課題の実在を顧客の生の声で確認でき、進む・ピボット・撤退の判断材料がそろっていることです。
この期の成果は受注件数ではなく、判断材料の獲得です。カルテAのA社(建設業)は、社内合意だけを根拠に営業代行とテレアポを増強していましたが、職人への聞き取りで本当の課題が分かった時点で事業は前に進みました。
起きやすいボトルネックは、狙う顧客を具体の顔で語れない「顧客の不在」、社内の想定だけで進め顧客に直接聞かない「机上の検証」、何をもって検証成功とするかを決めずに走る「検証の未設計」の3つで、自己診断フロー18問のQ1〜3に対応します。新市場への横展開では事業は検証期に巻き戻りますが、二度目は必要な方法がそろっているため速く終えられます。
本書での位置づけ
6つの期の第1期。第12章「あなたの「売れない」は、どの期の「売れない」か」(P278)で定義・問い・卒業条件・3つのボトルネックが示され、図12-①(P279)の最上段、自己診断フロー18問(図12-③)のQ1〜3に対応する。カルテA(P284〜286)が型化期と取り違えられた検証期の事業の例で、P292では横展開時の巻き戻り先として再登場する。
本文より
「最小限の試作(MVP=Minimum Viable Product)で、その課題に困っている人が実在するかを確かめる期です。卒業条件は、課題の実在を顧客の生の声で確認でき、進む・ピボット・撤退の判断材料がそろっていること。」(第12章)
「検証期の成果は受注件数ではなく、判断材料の獲得なのです。」(第12章)
関連用語
図版・フレーム名
6つの期
(むっつのき)
事業が売れるようになるまでの段階を、検証期・実証期・開拓期・型化期・拡張期・統合期の6つに分けた、本書の現在地の見立てのフレームのこと。
ボトルネック
顧客の不在
(こきゃくのふざい)
18のボトルネックの1つ目で、第1期 検証期(MVP1)に起きやすいボトルネック。狙う顧客を具体の顔で語れず、欲しい人が実在するかを確かめていない状態のこと。
ボトルネック
机上の検証
(きじょうのけんしょう)
18のボトルネックの2つ目で、第1期 検証期(MVP1)に起きやすいボトルネック。社内の想定だけで進めて想定顧客に直接聞かず、ニーズの根拠が社内合意だけになっている状態のこと。
ボトルネック
検証の未設計
(けんしょうのみせっけい)
18のボトルネックの3つ目で、第1期 検証期(MVP1)に起きやすいボトルネック。何をもって検証成功とするかを決めずに走り、次へ進む判断材料がそろわない状態のこと。
一般用語(本書での使い方)
MVP
(エムブイピー)
一般には顧客の反応を確かめられる最小限の試作品を指し、本書では完成品を待たず商談に持ち込む道具、および検証期(MVP1)・実証期(MVP2)という期名にも使う言葉のこと。
期
第2期 実証期(MVP2)
(だいにき じっしょうき)
6つの期の2番目の期で、解決策が顧客の現場で効果を生む条件を確かめ、「効果は再現できるか」の問いに証拠つきで答えられる状態を目指す段階のこと。
FAQ
検証期の事業なのに売れないとき、営業力を強化すべきですか?
本書のカルテAでは、営業力不足と見て営業代行とテレアポを増強したことが、検証期の「机上の検証」「顧客の不在」の取り違えでした。必要なのは売り込みをいったん止め、使うはずの人への聞き取りに数週間を充てること。検証期の成果は判断材料の獲得です。
すでに受注があっても検証期に戻ることはありますか?
あります。別の業界へ横展開すると導入事例や費用対効果の資料が商談で使えなくなり、新しい市場ではその事業は検証期に巻き戻ります。ただし二度目の検証期は必要な方法がそろっているため、一度目よりはるかに速く終えられます。
出典: 『ゼロイチ営業』(中山健彦・株式会社MarchOn)。更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。引用は1ページあたり2件まで。