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ルール
ルール3 Why Nowを掘り当てる(ルールさん ホワイナウをほりあてる)
7つのルールの3番目で、顧客が「今動く理由」であるWhy Nowを、向こうから来る“時期”として待つのではなく、営業が顧客の内側と外側から掘り当てて設計する原則のこと。
更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。
Rule 3: Dig Up the Why Now
本書の「7つのルール」の3番目にあたる設計原則です。第3章末では「「なぜ今買うのか」を掘り当てる設計」と要約され、図3-⑤では6ステップのうちInsight & Solution(課題理解と提案)を主戦場とするルールとして示されます。本論は第6章です。
なぜ重要か。既存カテゴリの商材には更新期限や予算枠など検討のサイクルが顧客のカレンダーにありますが、新しいカテゴリの商材には予算科目も更新時期も担当部署もなく、「検討する時期」は存在しません。本書は「時期が来たら検討します」を「今動く理由がまだない」と読み替え、Why Nowが無い限りどれほど良い提案も採用されないと述べます。
掘り当て方は3つです。①顧客の中から掘る(課題の4層構造で構造を、変化・圧力・失敗の3つの鉱脈で時間軸を掘る)。②顧客の外側にある競合・トレンド・法規制・経営の事実を顧客の文脈に翻訳して醸成する。③実績ゼロ期はWhyを語って応援を生む。目指すべきは商談数の増加ではなく、既存商談へのWhy Now設計の組み込みです。
本書での位置づけ
7つのルールの3番目。名称の初出は第3章末(P99〜101)で、図3-⑤の行名と第6章扉のルール名は「「時期が来たら検討します」の正体」。本論は第6章(P135〜163)、対応する図版は図6-①〜④、対応する巻末ツールはWhy/What/Howストーリーシート(巻末付録ツール2)。
本文より
「そして、Why Nowは、待つものではなく、私たちから掘り当てるものです。」(第6章)
「「なぜ今買うのか」を掘り当てる設計。」(第3章)
関連用語
図版・フレーム名
7つのルール
(ななつのルール)
第1〜3章で見た構造を実際の商談で使える形に落とし込むため、第2部(第4〜10章)で1章に1つずつ示される、新しいものが買われる仕組みをつくる7つの設計原理のこと。
独自用語
Why Now
(ホワイナウ)
買い手が「いつか」ではなく「今」動く理由のこと。現状維持という最強の競合を上回る動機であり、待つものではなく営業側が顧客の中から掘り当て、醸成するもののこと。
図版・フレーム名
課題の4層構造
(かだいのよんそうこうぞう)
顧客の課題を第1層 理想→第2層 現状→第3層 原因→第4層 阻害要因の順に掘り下げ、今日まで解決されなかった理由まで届かせるヒアリングの枠組み(図6-①)のこと。
独自用語
3つの鉱脈(変化・圧力・失敗)
(みっつのこうみゃく(へんか・あつりょく・しっぱい))
課題の構造の次に掘る「時間軸」の手がかりで、顧客の中に埋まったWhy Nowの原石が見つかる3つの場所(変化・圧力・失敗)と、それぞれを掘る質問群のこと。
独自用語
Why Nowの醸成(4つの起点)
(ホワイナウのじょうせい(よっつのきてん))
顧客の中に明確なWhy Nowが見つからないとき、顧客の外側にすでにある事実(競合・トレンド・法規制・経営)を顧客の文脈に翻訳して届け、気づかせにいくこと。
独自用語
応援
(おうえん)
実績ゼロ期に理屈を組み上げても届かないとき、顧客が「この人がやろうとしていることを、面白いと思う。懸けてみたい」と買う買われ方で、実績が要らない唯一の感情の引き金のこと。
FAQ
「時期が来たら検討します」と言われたら、待っていればよいのですか。
本書は、新しいカテゴリの商材には顧客側に検討サイクルがなく、何もしなければ“時期”はほとんど来ないと述べます。この台詞は「今動く理由がまだない」の読み替えなので、営業側がWhy Nowを掘りに行くのがルール3です。
Why Nowはどこを探せば見つかりますか。
本書は2つの在り処を挙げます。顧客の中の変化・圧力・失敗という3つの鉱脈と、顧客の外にある競合・トレンド・法規制・経営の事実です。前者は課題の4層構造を掘ったうえで時間軸を問う対話で、後者は事実を顧客の文脈に翻訳する醸成で掘り当てます。
出典: 『ゼロイチ営業』(中山健彦・株式会社MarchOn)。更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。引用は1ページあたり2件まで。