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独自用語

兆し(きざし)

新規事業で売上より先に現れる売れ始めのサインのこと。顧客の行動と市場の状態の二方向に現れ、売上ゼロの期間に売上の代わりに観測すべき先行指標として本書が名づけた概念。

更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。

兆しとは、新規事業において売上より先に現れるサインのことで、著者(中山健彦)がそう名づけた本書の中核概念です。第7章(ルール4)の主題にあたります。

なぜ重要か。新規事業の最初の顧客は市場のごく一部にしかおらず、最初の有償契約までの間、売上グラフはずっとゼロを示します。その期間に売上・受注件数だけを見ていると、前進していても「進捗なし」と読まれ、バーンアウト・ループの撤退判断の材料だけが積み上がります。

本書は兆しの現れる場所を二方向に分けます(図7-①)。方向①は顧客の行動に現れる兆しで、顧客からの再アポ、他部署の巻き込み、「使うべき理由」を自分の言葉で語り出す、質問が「機能」から「導入」に変わる、など。方向②は市場の状態に現れる兆しで、競合の出現や、展示会やメディアで同じテーマが増えることです。行動の兆しだけなら目の前の一社の深掘り、市場の兆しだけならリーチの広げ方の再設計、両方が同時なら「絞る」タイミングと読み、兆しの出ているセグメントに絞り込みます。

本書での位置づけ

第7章(ルール4「売上より先に、売れ始めの兆しを見る」)の中心概念。命名はP167、二方向の整理は図7-①(P168)と本文P169〜172、打ち手は「兆しが見えたら、広げず、絞れ」(P178〜180)。第11章の図11-④「決裁者向け実績報告の1枚構成」(P270)と本文(P271)で、実績報告の上段「変化の数字」として再登場する。

本文より

「新規事業には、売上より先に現れるサインがあります。私はそれを「兆し」と呼んでいます。売上ゼロの期間に見るべきは売上や受注件数のダッシュボードではなく、兆しのダッシュボードです。」(第7章)

「大事なのは、この二方向を分けて観測し、それぞれに対して効果的な打ち手を打つことです。顧客の行動の兆しが出ているなら、目の前の一社の深掘りを。市場の状態の兆しなら、リーチの広げ方の再設計を。もし、両方とも同時に出始めたなら、それは「絞る」タイミングです。」(第7章)

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FAQ

兆しの中で、特に重要なサインはどれですか?

本書は「他部署の同席」を重視します。BtoB購買には複数の関係者が参加し、検討が具体化すると利用部門、情報システム部門、管理部門、決裁者が商談に加わるためで、「配置図」に登場人物が増えていくことほど雄弁な兆しはないとしています。

兆しが見えたら、ターゲットを広げてよいですか?

本書は逆を勧めます。兆しが見えたら兆しの出ているセグメントに絞り込み、広げるのはそのセグメントで勝ちきってからです。複数社で同じ行動と購入理由が確認できた段階で、対象業界、提案内容、開発の優先順位を集中させる決断をしてよいとしています。

出典: 『ゼロイチ営業』(中山健彦・株式会社MarchOn)。更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。引用は1ページあたり2件まで。

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