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独自用語
User(使う人)(ユーザー(つかうひと))
意思決定4象限マップの第1象限で、体験に近く決定から遠い人のこと。現場の担当者など、プロダクトの価値を最も正確に感じ取る「好評の源泉」だが、財布を持っていない。
更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。
User
User(使う人)とは、意思決定4象限マップの4象限のうち、体験に近く決定から遠い人のことです。現場の担当者など、プロダクトの価値を最も正確に感じ取る「好評の源泉」ですが、財布を持っていません。Userの好評は本心ですが、本心であってもその人は買えないのです。
商談相手がUserに偏る理由は、会いやすいからです。第4章のロボットのデモ会の例では、およそ20人の現場担当者が絶賛しても、3ヶ月後に見積もりの依頼は来ませんでした。絶賛は本物でも、稟議書にはなりません。「好評止まり」の入口は、Userから入りUserの中で止まるところにあります。
本書は、好評をゴールにせず、決定に近いPromoter・Authorityへの通路を探すことを勧めます。図4-①の見極めの質問例は「○○さんご自身としては、この件をどこまで進めたいとお考えですか?」。巻末付録の基本の打ち手は、現場で感じた価値を時間・金額・業務上の変化へ置き換え、AuthorityとPromoterが誰かを確認することです。
本書での位置づけ
親概念「意思決定4象限マップ」の第1象限(①)。初出は第2章P59〜60と図2-①。第4章のデモ会の例(P104〜105)と図4-①のUser欄、巻末付録ツール1の象限表・記入例(P314〜315)に再登場。
本文より
「①User(使う人)体験に近く、決定から遠い。現場の担当者、実際にツールを触る人、サービスを受ける本人。プロダクトの価値を最も正確に感じ取ってくれる人であり、好評の源泉です。ただし、財布を持っていません。」(第2章)
「彼らの絶賛は本物でも、稟議書にはなりません。」(第4章)
関連用語
図版・フレーム名
意思決定4象限マップ
(いしけっていよんしょうげんマップ)
案件の登場人物を「体験への近さ」と「決定への近さ」の2軸で、User・Authority・Promoter・Non-Moverの4象限に置く配置図のこと。営業設計の基本ツール。
独自用語
Authority(決める人)
(オーソリティ(きめるひと))
意思決定4象限マップの第2象限で、決定に近く体験から遠い決裁者のこと。部門長・役員・経営者など予算と決裁を握る人で、この人の署名がなければ現場が盛り上がっても1円も動かない。
独自用語
Promoter(推す人)
(プロモーター(おすひと))
意思決定4象限マップの第3象限で、体験にも決定にも近い人のこと。現場の実情を知りながら決裁者に直接話を通せ、体験の言葉を決定の言葉に翻訳する、事実上の「社内の営業担当」。
独自用語
Non-Mover(動かない人)
(ノンムーバー(うごかないひと))
意思決定4象限マップの第4象限で、体験からも決定からも遠い人のこと。面談は快く受けるが、自分では使わず、決めず、決める人に話を持ち込む動機もない相手を指す。
独自用語
好評止まり
(こうひょうどまり)
現場でも上層部でも評判はよく、名刺や労いの言葉は集まるのに、お金を払う顧客が現れず、その先へ進まない新規事業の状態を指す本書の命名のこと。
独自用語
体験の言葉と決定の言葉
(たいけんのことばとけっていのことば)
「使いやすい」「現場が喜ぶ」などUserに刺さる体験の言葉と、数字とリスクと比較で語られAuthorityに届く決定の言葉は、ほとんど別の言語であるという本書の指摘のこと。
FAQ
Userに好評なのに契約が進まないのはなぜですか。
Userは体験に近く決定から遠いため、好評が本心でも稟議書にはならないからです。本書は、説明を重ねる相手が間違っている可能性を指摘し、好評をゴールにせずPromoter・Authorityへの通路を探すよう勧めます。
Userにはどんな言葉が刺さりますか。
体験の言葉です。第2章は「Userには体験の言葉を。Authorityには数字とリスクの言葉を」と、相手によって話すべき言語が違う事実をチームで共有することを勧めます。担当者の「便利です」は稟議書に書ける言葉になりません。
出典: 『ゼロイチ営業』(中山健彦・株式会社MarchOn)。更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。引用は1ページあたり2件まで。