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Why Nowの醸成(4つの起点)(ホワイナウのじょうせい(よっつのきてん))

顧客の中に明確なWhy Nowが見つからないとき、顧客の外側にすでにある事実(競合・トレンド・法規制・経営)を顧客の文脈に翻訳して届け、気づかせにいくこと。

更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。

Why Nowの醸成とは、顧客の中にWhy Nowが見つからないとき、顧客の外側にすでにある事実(競合・業界の変化・法規制・経営方針)を顧客の文脈に翻訳して届けることです。起点は①競合、②トレンド、③法規制、④経営の4つです(図6-②)。

新規事業では、市場がまだ課題に気づいていないため、顧客の中にWhy Nowがない場合が多いかもしれません。顧客に大きな不満がないなら無理に緊急性をつくるべきではなく、存在しない競合事例をにおわせるのは脅しです。醸成とは本物の事実と顧客の課題との間に「橋」を架けることで、動かすのは顧客からその事実への「距離」だけです。

起点①競合は決裁者が最も無視できない情報ですが、語れるのは公開情報の範囲だけ。②トレンドは角が立たず初回商談でも使え、③法規制の施行日は最も強力な締め切り、④経営は顧客自身の宣言が出どころなので反論されにくい起点です。Salesforceの事例からは、提案書の1ページ目に「顧客がいま立っている分岐点」を置くべきだと結ばれます。

本書での位置づけ

初出は第6章「顧客の外にもWhy Nowはある」(P149〜152)。図6-② Why Nowを醸成する4つの起点(P150)に整理され、続く「Salesforceが「ソフトウェア反対」を掲げた理由」(P152〜154)で市場全体への醸成の事例が示される。図6-③ 自分ごと化の4トリガーの③外部環境の危機感に対応する。

本文より

「顧客の外側にすでに存在している事実を、顧客の文脈に翻訳して情報提供するのです。」(第6章)

「世の中にある事実と、顧客の課題との間に、橋を架けることこそ、私たちのやるべきことです。」(第6章)

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FAQ

醸成と「危機感を煽る」ことは、何が違うのですか?

本書は、存在しない競合事例をにおわせたり不安を煽って冷静な判断を奪ったりするのは「ただの脅し」で、必ず信頼を失うと明言します。醸成は世の中にある本物の事実と顧客の課題との間に橋を架けることで、事実の側は動かさず、動かすのは顧客からその事実への距離だけです。

4つの起点のうち、初回商談で使いやすいのはどれですか?

本書は起点②トレンドを挙げています。業界レポートや展示会の出展傾向、報道量から「業界でいま標準になりつつある」という潮流を示す方法で、個社の事情に踏み込まない分だけ角が立たないためです。起点①競合は公開情報の範囲に限る必要があります。

出典: 『ゼロイチ営業』(中山健彦・株式会社MarchOn)。更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。引用は1ページあたり2件まで。

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