ホーム / BOOK INSIGHTS / 意思決定4象限マップ
独自用語
Non-Mover(動かない人)(ノンムーバー(うごかないひと))
意思決定4象限マップの第4象限で、体験からも決定からも遠い人のこと。面談は快く受けるが、自分では使わず、決めず、決める人に話を持ち込む動機もない相手を指す。
更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。
Non-Mover
Non-Mover(動かない人)とは、本書の「意思決定4象限マップ」で、体験(利用現場)からも決定(お金と決裁)からも遠い4番目の象限です。情報収集の窓口、調査を頼まれただけの担当者、展示会で名刺をくれた「勉強中」の人が典型で、感じが良く面談も快く受けてくれますが、自分では使わず、決められず、決める人に話を持ち込む動機もありません。
この象限が重要なのは、断られないぶん商談が心地よく、感覚に任せると延々と続いてしまうからです。展示会の名刺や資料請求の多くは情報収集中のNon-Moverで、会える人に会い続けると活動量は増えるのに、購入を決める人には近づきません。
本書では「ご予算は、どの部門のどの費目から出るイメージでしょうか?」のような質問で象限を確かめます。答えが濁り、確認する動きもなければ意思決定から遠い相手です。第4章の運用②では、撤退基準(3つのサイン)のうち2つがそろったら追いかけを止め、定期的な情報提供リストへ移して、新規商談の時間を「動く人」に振り向けます。
本書での位置づけ
初出は第2章「「誰が使うか」ではなく、「誰が決めるか」」の図2-①(P59)と④の説明(P61)。第4章の運用②(P109)と図4-①(P107)で撤退基準の対象として再登場し、巻末付録①の表(P314)では「現時点では動かせない人」と表記される。
本文より
「面談は快いが、使わず、決めず、動かさない。何回会っても、案件は1ミリも進まない。」(第2章 図2-①)
「Non-Moverとの商談は心地よいものです。断られないからです。だからこそ、感覚に任せると延々と続けてしまいます。」(第4章)
関連用語
図版・フレーム名
意思決定4象限マップ
(いしけっていよんしょうげんマップ)
案件の登場人物を「体験への近さ」と「決定への近さ」の2軸で、User・Authority・Promoter・Non-Moverの4象限に置く配置図のこと。営業設計の基本ツール。
独自用語
User(使う人)
(ユーザー(つかうひと))
意思決定4象限マップの第1象限で、体験に近く決定から遠い人のこと。現場の担当者など、プロダクトの価値を最も正確に感じ取る「好評の源泉」だが、財布を持っていない。
独自用語
Authority(決める人)
(オーソリティ(きめるひと))
意思決定4象限マップの第2象限で、決定に近く体験から遠い決裁者のこと。部門長・役員・経営者など予算と決裁を握る人で、この人の署名がなければ現場が盛り上がっても1円も動かない。
独自用語
Promoter(推す人)
(プロモーター(おすひと))
意思決定4象限マップの第3象限で、体験にも決定にも近い人のこと。現場の実情を知りながら決裁者に直接話を通せ、体験の言葉を決定の言葉に翻訳する、事実上の「社内の営業担当」。
独自用語
撤退基準(3つのサイン)
(てったいきじゅん(みっつのサイン))
Non-Mover(動かない人)との商談を感覚で続けず、3つのサインのうち2つがそろったら追いかけを止めて定期的な情報提供リストへ移すと、事前に決めておく判断基準のこと。
独自用語
会うべき人
(あうべきひと)
会いやすさではなく、購入の意思決定を動かせるか(Promoter・Authority)と新しさへの態度(アーリー性)で選ぶ、最優先で会う相手のこと。「会える人」の対概念。
独自用語
好評止まり
(こうひょうどまり)
現場でも上層部でも評判はよく、名刺や労いの言葉は集まるのに、お金を払う顧客が現れず、その先へ進まない新規事業の状態を指す本書の命名のこと。
FAQ
Non-Moverとの商談は、すぐに打ち切るべきですか?
いいえ。本書は縁を切るのではなく、3つのサインのうち2つがそろったら追いかけを止め、定期的な情報提供リストへ移すことを勧めます。状況が変わればPromoterに変わることもあるため、接点を戻せる状態を保ちます。
Non-Moverかどうかは、どう見分けますか?
名刺の役職では分かりません。決裁の流れや予算の費目を質問し、答えが濁って確認する動きもなければ意思決定から遠い相手です。質問が「資料をください」で終わることが多いのも手がかりです。
出典: 『ゼロイチ営業』(中山健彦・株式会社MarchOn)。更新日 。版: ゲラ準拠・第12章改稿版準拠。引用は1ページあたり2件まで。